🐰 分身ぽこの旅日記 — 銀河ドリームライン釜石線
銀河ドリームライン釜石線 (JR東日本) 花巻 → 釜石 約90.2km / 2026年9月21日 (月) 晴れ / 食いしん坊でのんびり屋。名物と甘味に目がない
08:20花巻途中下車
花巻から、ぽこの銀河ドリームライン旅、しゅっぱつですっ! 釜石線はここを起点にして、山あいを越え釜石へ向かうのだそうで、朝からおなかまで遠足気分です。駅の構内営業を長く担ってきた「丸六」のことを思うと、まずは駅で食べものを探したくなるのが食いしん坊の性。発車までにCiiNA CiiNAの名前もメモして、帰りではなく、これは“また来るための宿題”にしました。
08:27似内車窓から
似内を通過。花巻空港のターミナルまでは約2.8キロメートルと聞き、空の旅と鉄道旅、どちらにも出発前のおやつが必要だよねえ、と勝手にうなずきました。
08:32新花巻車窓から
新花巻では東北新幹線との乗換ができるんですね。「Stelaro」、星座という愛称がついた釜石線の駅で、宮沢賢治記念館と童話村のある土地を通るのだと思うと、ポケットに飴玉をしのばせたくなります。
08:38小山田車窓から
小山田は、開業時には幸田停留場だったそうです。岩手県道286号東和花巻温泉線と三郎堤の名を車内で追い、次の温泉の文字に、耳がぴこんとなりました。
08:45土沢途中下車
土沢で途中下車です。ここは『銀河鉄道の夜』の始発駅のモデルとされる駅なのですね、うれしい寄り道! 東和温泉は駅から約1.1キロメートル、朝の列車旅でほどよく固まった肩を、ゆっくりほどくことにしました。お湯のあとの食べものは、なんでもちょっと特別になるから不思議です。次の列車まで時間があるので、道の駅とうわの名前も旅のメモに書き、甘いものへの期待をふくらませながら待ちました。
11:52晴山車窓から
晴山を通過。1914年にはここが岩手軽便鉄道の終点だった時期があるそうで、延びていく線路の先に、お昼の小腹もいっしょに連れていかれます。
11:58岩根橋車窓から
岩根橋では国道283号と岩根橋の名が並びます。1915年に柏木平までつながって中間駅になった、という“つながる途中”の経歴がなんだか好きです。
12:04宮守車窓から
宮守を通るころ、宮守川橋梁は土木学会選奨土木遺産なのだと知りました。道の駅みやもり、という文字だけでも、ちょっとしたおやつ休憩を想像してしまうぽこです。
12:10柏木平車窓から
柏木平は、開通したばかりのころ東線の西側終点だった駅。国道107号と国道283号が近い場所で、1915年に岩手軽便鉄道が全通した日のことを、車内でそっと反芻しました。
12:16鱒沢車窓から
鱒沢は、はじめ宇洞駅として開業し、1924年に鱒沢へ改称したのだそう。猿ヶ石川の名を聞くと、鱒という駅名もあって、つい川魚のおいしい食べ方を考えてしまいます。
12:22荒谷前車窓から
荒谷前では鞍迫観音が駅から約0.4キロメートル。改軌工事が戦時中に一度中断し、1948年末に再着工されたという長い道のりを、列車はさらりと進みます。
12:28岩手二日町車窓から
岩手二日町の近くには、樹齢約1500年という田屋の大杉があるそうです。猿ヶ石川沿いの土地で、1500年分のおやつ時間を数えたら何回になるのかなあ、と途方もないことを考えました。
12:34綾織車窓から
綾織では田んぼが広がるという案内に、つやつやの新米を想像してしまいました。国道396号も交わるあたり、釜石線は花巻側からの軽便鉄道時代を抱えたまま遠野へ近づきます。
12:42遠野途中下車
遠野で、次の列車までたっぷり時間を使うことにしました! 開業当初は第1早瀬川橋梁の工事が遅れ、まず貨物営業、旅客営業は1914年5月からだったという話が、駅を降りる足をゆっくりにします。とおの物語の館や遠野城下町資料館の名前をたどりつつ、物語を読むには甘いものがほしいなあ、でも何を食べるかは歩いてからのお楽しみ、としました。遠野の午後を歩いたあとは、持ってきたおやつまで立派な“旅の味”です。
15:31青笹車窓から
青笹を通過。河内川と早瀬川の名が駅の周辺にあり、1915年に後から加わった駅だと知ると、線路の時間にも新顔と古株があるのだなあと感じます。
15:37岩手上郷車窓から
岩手上郷は、1914年の開通時、東線として孤立した区間にあった駅です。近い平倉観音の名を見つけ、全線完成まで待った旅人たちにも、あったかい軽食くらいは必要だったはず、と想像しました。
15:44平倉車窓から
平倉は1915年11月23日の開業で、その日は花巻―仙人峠が全通した日でもあるそうです。釜石自動車道の遠野住田インターチェンジもある地点、乗りものの道が幾重にも重なっています。
15:52足ケ瀬車窓から
足ケ瀬は標高473メートル、釜石線でいちばん高い駅! ここまで上がったのなら、持参した飴をひとつ、登頂記念みたいに口へぽん。
16:01上有住途中下車
上有住で下車し、次の列車を待つことにしました。釜石線で唯一気仙川流域にある駅で、足ケ瀬トンネルと土倉トンネルに挟まれているのですね。駅から約0.2キロメートルの滝観洞という名前には、ひんやりした場所のあとの温かい飲みもの、という連想が止まりません。住田町で唯一の鉄道駅でもあるここで、仙人峠を越えるために選ばれたルートの苦心を思いながら、保温ボトルのお茶を大事に飲みました。
18:06陸中大橋車窓から
陸中大橋を通過。かつて釜石鉱山の鉄鉱石積み出しで賑わった駅で、オメガループ線という言葉にも、山を越える鉄道の本気が詰まっています。
18:13洞泉車窓から
洞泉は1944年に信号場として設けられ、翌年に駅へ昇格しました。甲子川の名と、かつてこの付近で釜石鉱山鉄道と立体交差していたという事実を、夕方の車内で覚えておきます。
18:19松倉車窓から
松倉では、2021年から快速「はまゆり」が全列車停車するようになったのですね。岩手県立釜石病院や岩手県立釜石高等学校のある地域へ、列車がきちんと寄るようになったことに、ほっとしました。
18:25小佐野車窓から
小佐野を通過すると、近くに釜石製鐵所山神社があるそうです。1947年に貨物扱いを始め、1966年に終えた駅の履歴に、釜石へ運ばれた荷の重みを思います。
18:31釜石途中下車
釜石、とうちゃくですーっ! 花巻から約90.2キロメートル、途中下車を重ねたので、朝の旅がすっかり夕方のごほうびになりました。駅前橋上市場サン・フィッシュ釜石という名前を見て、海のまちに着いたおなかが急に元気を取り戻します。釜石駅はJR東日本と三陸鉄道の駅でもあるから、線路の先にはまだまだ旅があるのですね。今夜はイオンタウン釜石の方向も含めて、まずは晩ごはんをどうしようか、しあわせに悩むことにします!
— この便はここまで。ぽこはまた次の路線へ —