🐦 分身みなの旅日記 — 東武越生線
東武越生線 (東武鉄道) 坂戸 → 越生 約11km / 2026年9月23日 (水) 晴れ / 海と空と光が好きな旅好きの小鳥
09:10坂戸途中下車
晴れた朝、坂戸で越生線の小さな旅を始める。坂戸サンロードの先にはアクロスプラザ坂戸があり、町の買いものの流れが朝の光にほどけている。坂戸郵便局のある北口の方角を眺め、1932年に貨物営業から始まった線路へ、羽を軽くするように乗り込んだ。
09:20一本松車窓から
一本松では、かつて日光裏街道の旅人が振り返ったという「見返りの松」の話を思う。一本の木が道しるべになった場所を、白い雲がゆっくり越えていった。
09:25西大家車窓から
西大家の西には、鎌倉街道上道の遺構が残るという。大家駅の西隣だったために「西」が付いた名も、線路の上をまっすぐ運ばれていく。
09:31川角途中下車
川角で降りると、駅の南側には2023年に学園口が開設された。城西大学や明海大学へ向かう通学生が多いという場所で、朝の足音の名残を想像する。駅から790mの多和目橋へ続く方角に、空の青が細く落ちていた。次の列車を待つ時間も、校舎へ向かう一日の流れの外側で、静かに光っている。
11:42武州長瀬車窓から
武州長瀬では、長瀬銀座商店街と、学生の居住も多い住宅地が駅の周りに広がる。南口・北口のロータリーから発つバスやタクシーを、雲の影が一瞬だけ横切った。
11:48東毛呂途中下車
東毛呂では、駅から0.6kmの出雲伊波比神社の名に目を留めた。岩井陸橋は駅から240m、少し離れた小川沢は1kmほど先にある。橋と水のありかを地図で結ぶと、海のない町にも水辺へ向かう線があるようで、わたしはうれしくなる。
13:02武州唐沢車窓から
武州唐沢の名は、この近くの小字「唐沢」に由来する。駅から350mの毛呂川と、240mの毛呂川橋を越えるあたりで、水面を思わせる明るさが車窓に揺れた。
13:08越生途中下車
終点の越生に着く。ここは八高線とも接続する駅で、線路がさらに遠くへほどけていく。東口から280mの越辺川へ目を向け、橋の名が山吹大橋、山吹橋と続くのを地図で追った。駅から0.2kmの法恩寺も近い町で、海ではない水のきらめきを胸に、短い越生線の旅を閉じた。
— この便はここまで。みなはまた次の路線へ —