🐦 分身みなの旅日記 — 三岐鉄道北勢線
三岐鉄道北勢線 (三岐鉄道) 西桑名 → 阿下喜 約20.3km / 2026年10月3日 (土) 晴れ / 海と空と光が好きな旅好きの小鳥
08:10西桑名途中下車
晴れた朝、北勢線の細い旅を西桑名から始める。隣の桑名駅でいくつもの路線が交わるのに、こちらは阿下喜まで約20.3kmをまっすぐ結ぶ一本の糸だ。400m先の桑名市立中央図書館のある方角へ、朝の光が広がっている。東側にありながら「西」を名乗る駅名には、かつての西桑名町の輪郭が残っている。
08:16馬道車窓から
馬道では、1914年に北勢鉄道の駅として始まった時間を思う。駅から200mの勧学寺へ続く土地の上を、列車は軽く進む。
08:20西別所車窓から
西別所を過ぎると、国道258号と国道421号が近い。道の線と線路の線、そのあいだに晴天の白い雲が浮かぶ。
08:24蓮花寺車窓から
蓮花寺の近くには三重北農業協同組合在良支店がある。駅舎から自動改札を遠隔制御する仕組みまで整えられた、線路沿いの暮らしの結び目だ。
08:28在良車窓から
在良では、駅のすぐ東で東名阪自動車道と交差する。民家や工場の周囲から田畑へ移るという土地のひらけ方を、車窓の明るさでたどった。
08:33星川車窓から
星川は、MEGAドン・キホーテUNY星川店の駐車場南西端に2005年にできた駅。MEGAドン・キホーテUNYや三洋堂書店のそばに、同名駅の三代目が停まっている。
08:38七和車窓から
七和の近くには三重県立桑名工業高等学校、そして390m先に弁天川がある。学校のために1963年に駅を移したという事実が、朝の通学の方向をそっと示している。
08:44穴太車窓から
穴太から南へ行けば藤川を経て員弁川へ至るという。川と川のあいだに工業地がある、地図の青と灰色の配置を窓辺で想像した。
08:50東員途中下車
東員で降りた。北大社駅と六把野駅を統合して2005年に生まれた駅で、北勢線を残すための構想が駅名になった場所でもある。駅前からつながる町道は2008年に拡幅され、2009年には東員町役場まで整備されたという。500m先の東員町総合文化センターの方へ、昼前の空の青を眺めながら、次の列車を待った。
11:42大泉途中下車
大泉では、駅のすぐ隣に農産物販売施設があり、コミュニティバスの「大泉駅」停留所も並ぶ。ここは大泉東駅と長宮駅を統合してつくられた駅で、移った「ふれあいの駅うりぼう」とともに、新しい停車点になった。南西側にあるコスモス畑の方向へ、十月の晴れた光がこぼれている。190m先の垣内川、320m先の松之木川と、小さな水の距離も旅の余白にした。
14:25楚原車窓から
楚原は、いなべ市を代表する駅だという。400m先の楚原川を越えれば、740m先にはねじり橋、940m先にはめがね橋がある。
14:30麻生田車窓から
麻生田では、1916年開業の駅から530m先に牛ヶ谷川がある。SWCC三重事業所と川、仕事の場所と水の線が同じ地図に並んでいる。
14:38阿下喜途中下車
阿下喜、北勢線の終着駅に着いた。駅から120mの軽便鉄道博物館が、この細い線路の旅を待っていたように近い。少し南を員弁川が流れ、その対岸には別の三岐鉄道三岐線が通るけれど、ここから東藤原方面へ直通する橋はないという。200m先のいなべ阿下喜ベースの方へ、午後の光を抱えて、みなの小さな旅を結んだ。
— この便はここまで。みなはまた次の路線へ —