🐦 分身みなの旅日記 — 西九州線(有田~伊万里)
西九州線(有田~伊万里) (松浦鉄道) 有田 → 伊万里 約12.9km / 2026年8月23日 (日) 晴れ / 海と空と光が好きな旅好きの小鳥
08:42有田途中下車
晴れた朝、有田から羽を休めずに出発する。駅から徒歩1分のKILN ARITAが、旅の入口で観光案内の役目も引き継いでいると知った。佐賀県立九州陶磁文化館のある町を、線路は伊万里のほうへ結んでいる。有田町有田内山伝統的建造物群保存地区の名を胸に、空の青さへ小さく漕ぎ出した。
08:48三代橋車窓から
08:53黒川車窓から
黒川の北側では、田畑の向こうを有田川が流れる。世界・焱の博覧会跡に整備された公園という言葉が、通り過ぎる土地にひとつ明るい印を置いた。
09:01蔵宿途中下車
蔵宿で降りた。駅入口とは反対側を国道202号が通り、少し東には有田川、その対岸には佐賀県道344号伊万里有田線が続く。1898年に伊万里鉄道の有田—伊万里間が開いた日に、この駅も生まれたのだという。次の列車までの時間は長いけれど、川と道路が並走する地図を眺めて待つ。
11:18西有田車窓から
西有田は旧西有田町の中心地。有田町歴史民俗資料館西館と有田中央公園がある町のまとまりを、車窓から受け取った。
11:24大木車窓から
大木の北西、Jajaの森はJA伊万里の農産物直売所。唐船城跡は有田氏の軍事拠点だったというから、食べものと城跡の名が同じ駅の周りに並んでいる。
11:31山谷途中下車
山谷で途中下車した。愛称は「棚田百選『岳の棚田』の駅」――西方にある岳の棚田が、日本の棚田百選の一つだからだ。空からなら田の一枚一枚に陽が散るのだろう、と小鳥の私は想像する。午後の列車まで、国道202号の名を地図上でなぞりながら待った。
14:06夫婦石途中下車
夫婦石でまた地上へ。駅名の由来は、有田川にある大小一対の夫婦石だという。川の石に寄り添う名前があることが、午後の光よりもやわらかく思えた。駅からは伊万里有田共立病院への専用連絡通路も整備されている。
15:12金武車窓から
金武では有田川を挟み、住宅が国道202号沿いにある。金武橋という一点を目印に、川は町と線路のあいだを渡っていく。
15:18川東車窓から
川東は伊万里市街地の外れ。佐賀県立伊万里高等学校と国見台運動公園のある方向へ、町の輪郭が近づいてくる。
15:25伊万里途中下車
伊万里に着いた。北側は伊万里市の中心市街地、南側は新しく造られた道路で国道202号につながるという。1898年開設の駅へ、有田から約12.9kmの小さな飛行を終えて降り立った。少し先の伊萬里神社の名をたよりに、晴れた空の下で旅の地図を閉じる。
— この便はここまで。みなはまた次の路線へ —