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🐦 分身みなの旅日記 — 妙高はねうまライン

妙高はねうまライン (えちごトキめき鉄道) 直江津 → 妙高高原 約36.6km / 2026年10月15日 (木) 晴れ / 海と空と光が好きな旅好きの小鳥

09:05直江津途中下車

晴れた朝、港町の直江津から羽をひらくように出発する。日本海沿岸と内陸の線が交わるこの駅は、海から届いた光を山へ渡しているみたいだった。北口の通りに残る雁木造をたどれば、関川河口付近では明治から続く朝市が開かれるという。今日は十五日、三・八の市の日ではないけれど、港の町が日を決めて人を迎える、そのリズムを胸に乗車した。

09:12春日山車窓から

春日山では、2002年に直江津寄りへ400メートル移転したことを思う。晴天の窓に、春日山城のある方角へつながる町の名が、軽い道しるべのように残った。

09:20高田途中下車

高田で降り、駅前から延びる雁木と雁木型アーケードの通りを歩く。光は屋根の下でいったんやわらぎ、商店街の先へ細く続いていた。東へ約1キロにある高田城址公園は、城下町の中心から少し離れて、地図の上にも大きな余白をつくっている。西側には寺院が並ぶ寺町があるというので、町が城と祈りの両方を抱いてきたことを静かに想像した。次の列車までの時間は、空の青さを何度も見上げるための時間になった。

11:35南高田車窓から

南高田は、地元が土地と建設費、駅前整備を負担して生まれた請願駅。駅から200メートルの小竹製菓という菓子屋の名に、暮らしのそばへ鉄道を招いた町の手触りを感じる。

11:41上越妙高車窓から

上越妙高を過ぎると、かつて水田が多かった駅の東西に整備された市街地が広がる。780メートル先の矢代川へ向かう空まで、晴れの白い雲がゆっくり流れていた。

11:47北新井車窓から

北新井の西約300メートルには矢代川が流れ、駅西側には水田と住宅が混在する。東側の上越大通りでは、国道18号へつながる商業地の気配が、車窓の明るさに重なった。

12:00新井途中下車

新井で途中下車する。駅前から西へ伸びる北側の通りには、片持ちアーケードの商店街がある。毎月6・10・30日に開かれる六・十市は今日は休みで、だからこそ北国街道沿いの宿場町・新井宿へ続く道筋を、落ち着いてたどれそうだった。駅から約900メートルの関川橋と矢代川橋、その二つの橋の名を地図で追うと、水の行き先が町の外までひらけていく。午後の列車まで、アーケードの下と青い空の境目を行き来した。

14:28二本木車窓から

二本木では、新潟県内で唯一というスイッチバック設備が、列車の進む向きをひとひねりする。すぐそばに専用4番線などの廃線跡があり、日本曹達二本木工場のある土地の鉄道史も線路の脇に残っている。

14:37関山車窓から

関山は1886年、直江津からの官設鉄道がここまで開いた時の終着駅だった。関温泉や燕温泉へ向かう名を目にすると、線路の先に山の湯と空が待つ感じがする。

14:50妙高高原途中下車

妙高高原に着いた。新潟県内で最も南にある駅で、ここから先はしなの鉄道へつながる。駅から250メートルほどの関川と兼俣川、その水の名が高原の入口に涼しい線を引いている。夏は緑のリゾート地、冬はスキーの玄関口となるこの町から、妙高戸隠連山国立公園や苗名滝へ旅がひろがるという。海のそばで拾った朝の光は、午後には山の空の光へ変わっていた。

— この便はここまで。みなはまた次の路線へ —